難聴は遺伝するのか?遺伝子検査

難聴日記

先天性難聴の子どもをもつご家族の方は、いろいろな不安があるかと思います。
その一つに”難聴は遺伝するのか?”という不安があると思います。

自分の遺伝子が悪かったのかどうかを気にする方もいるかもしれません。子どもの将来を心配してのことかもしれません。

実際に、難聴は遺伝するのでしょうか?

私は医療従事者ではありません。あくまで私が病院などで聞き知った内容を記載しています。
可能な限り正確な情報を掲載するよう努めています。しかし、誤情報が入り込んだり、情報が古くなったりすることもあります。必ずしも正確性を保証するものではありませんのでご留意ください。

難聴の原因について

4歳児で両耳に難聴があるのは400人に1人といわれています。
その中で、難聴の原因は以下のようになります。

難聴の原因は遺伝性50%。遺伝性以外50%難聴の原因が遺伝子にあるかないかですが、50%ずつで1/2の確率です

遺伝子以外の原因は、風疹の母子感染、超未熟児、髄膜炎、サイトメガロウィルスの感染などがありますが、その中にも調べても分からない原因不明が20%程度あります。

風疹やサイトメガロウイルスの感染が否定された場合、次に調べるのはDNA検査です。

遺伝子検査でわかること

耳は外耳、中耳、内耳で構成されていて、多数の器官、細胞のがリレーのように音を伝えていきます。この細胞にも様々な遺伝子が関わっています。

遺伝子診断を行うことにより、どの細胞に問題があるのか?どのような治療をが効果的なのかがわかることがあります。

今後、聴力がどのように変化するかがわかることもあります。また、難聴だけでなく、そのほかの症状が出るかどうかもわかることがあります。

遺伝子検査は少量の採血(子ども5CC、大人20CC)を一回行うだけです。結果は数ヶ月後に連絡が来るので、病院へ行って説明を受けます。

ここに記載の内容は変異が認められなかった場合(遺伝子のどこかに変異があると思われるが、その遺伝子を現在の医療では特定できていない場合)を記載しています。
遺伝子診断の結果、変異が認められた場合、医療機関での指導に従ってください。

遺伝子検査のデメリット

ちゃんとした医療機関で受ければ、デメリットはありませんが、知ってしまうが故の弊害が起きることがあります。

検査を受けた本人や親が結果を知ったことによる精神的な負担を受けることがあります。

夫婦どちらかの遺伝子に問題があった場合、夫婦仲に影響が出ることもあるかもしれません。

就職や結婚などで不利益を受ける可能性を否定できません。

個人情報の漏洩の可能性もゼロではありませんが、匿名化されるので漏洩しても個人が特定されることは低いです。

遺伝子が原因の難聴

大きく分けて症状が難聴だけの場合と難聴以外の症状がある場合に分けられます。

難聴のみが70%、難聴以外の症状をもつ場合が30%の割合です。

症状が難聴のみの子どもの原因をさらに割ると、劣勢遺伝が56%優性遺伝が14%となります。

優性遺伝とは

私たち人間は遺伝子を2つ筒持っており、子どもにはそれぞれ父親から1つ、母親から1つずつ渡します。

そのなかで優性遺伝は、その受け取った1つの遺伝子だけで、その特徴(症状)が発現する遺伝子のことをさします。

※優れている遺伝子ではなく、優先して発現する遺伝子のことなので、注意してください。

劣性遺伝とは

劣性遺伝は優性遺伝とは違い、父親、母親両方から同じ特徴(症状)が発現する遺伝子を受け継いだ場合に発現する遺伝子が遺伝することを言います。

難聴が遺伝する可能性を、次にご説明します。

遺伝する可能性

難聴児が生まれる遺伝子自体を、すべて解明できているわけではないので、ここからは確率論だけになります。

優性遺伝の場合は、劣性遺伝より高い確率で難聴児が生まれますが、劣勢遺伝の場合、父親と母親のもつ遺伝子の組み合わせで発現します。

難聴が発現する遺伝子はひとつではなく多数あり、難聴が発現する劣性遺伝子を両親共に持っていたとしても、同じ遺伝子でないと、難聴は発症しません。

両親共に健聴で、親族にも難聴の方がいない場合、劣性遺伝の可能性が高く、
両親もしくは親族に難聴の方がいる場合、優性遺伝の可能性もあります。

優性遺伝の場合

優性遺伝の場合、遺伝子の1つでも難聴になる因子があると難聴の症状が出ます。

そのため、父親、母親のどちらかが優性遺伝の難聴である場合はその子どもが難聴になる確率は50%です。

 

劣性遺伝の場合

劣性遺伝の場合、両親から変異した遺伝子を2つもらわない限り難聴は発症しません。

難聴児もつ両親が次の出産で難聴児が生まれる可能性

難聴児が生まれる確率:1/4

健聴児が生まれる確率:3/4

次の出産で難聴児が産まれる確率

難聴児の出産で難聴児が産まれる可能性

相手が同じ遺伝子の保因者の場合

難聴児が生まれる確率:1/2

健聴児が生まれる確率:1/2

 

ただし、本人が難聴になった原因の、全く同じ遺伝子を持っている人と出会う確率は非常に低く、1%以下です。

相手が同じ遺伝子の保因者ではない場合

100%健聴です。

通常、99%このパターンと考えていただいてよいかと思います。

まとめ

  • 難聴の原因はウィルス等の母子感染が50%、遺伝的要因が50%
  • 遺伝的要因かつ、症状が難聴のみの場合、ほとんどが劣性遺伝(優性遺伝であれば、両親どちらかに症状が出ている)
  • 劣性遺伝の難聴の場合、その子の子どもに遺伝する可能性は非常に低い

 

 

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