難聴の子どもを育てていて必ず考える時期が来るのが、小学校は普通学校に入学させるべきか、専門のろう学校に入学させるべきかではないでしょうか?
一概にこれが正しいというものはなく、難聴の程度であったり、住んでいる地域や、家庭環境であったり、色々な状況によって変わると思います。
私の息子はまだ3歳で幼稚園に入園したばかりではありますが、早く考えておこうと思い、ひとつの要素について考えを書きます。
ろう学校は地元の友達ができないの?
その要素は、友達が出来ないのではないか?というものです。
この友達というのは、いわゆる「地元の友達」ってやつです。
多くは学区内の子どもが集まった小学校に入学すると思います。
なので近くに住む友達が出来て、自然と「地元の友達」が出来ます。
私も、仕事以外で付き合いのある知り合いって、小学校・中学校の友達で、高校・大学の友達ってあまり付き合い無いです。これが地元の友達ってやつですね。
しかし、ろう学校はたくさんあるわけではありません。
あの、首都東京ですら7校(都立)しかありません。
近隣の神奈川は3校(県立)、埼玉なんて1校(県立)のみ。少ない。
そのため、学区といっていいのか分かりませんが、かなり広範囲をカバーしているので、地元の友達が出来ないのではないか?
それって子どもにとってかわいそうなことではないのか?という考えです。
たとえば、私立の学校に入った子どもでよくあると思うのですが、地元の成人式に行っても知り合いがいない。という事象。
これ寂しいですよね。
実際、私の同級生で中学から私立に行った子は、「おう、久しぶり~」とは挨拶するもののそれだけで、成人式で浮いてました。
成人式後のカラオケもいなかったし。ま、コミュニティ違うので当然ですけどね。
実際どうだったのか聞いてみた
親の転勤が多くて地元の友達がいない人に聞いてみました。
地元の友達がいなくて困ったことはないなー
逆に、地元の友達がいなくて良かったと思うことはあるけど。
だってめんどくさいじゃん。
変なしがらみに縛られなくてよいってことか。
この人は、他にもこんなことを行っていました。
うちの子は、引越しとかしたこと無いから、友達と離れ離れになるの嫌だって言うけど、私は転勤ばっかりで慣れてたから、そんなに気にならなかったな。
もちろん当時は嫌だったけど、引っ越してすぐに友達出来るし、今考えるとそんなに気にすることは無いレベルだった。
子どもの適応能力ってやつですね。
小学校から私立に行った人(会社の同僚)に聞いてみました。
成人式は行かなくて、学校の友達で集まってパーティしてたよ。
しかも、クラス、部活、コミュニティいくつもあるからパーティを渡り歩いてた。地元の友達がいなくて困ったことは無いなぁ。
なんてパーティピーポー。
地元の友達がいなくてもコミュニティは出来るんだね。そりゃそうだ。
でも、一つ寂しかったのは、地元のお祭りに行っても知り合いがいないって事。だから、地元のお祭りには行かなかったな。
たしかに。それはあるかも。
低学年ぐらいなら親が一緒に行けば子どもも楽しめるけど、高学年になると、親と行くの嫌がりますからね。
実際、寂しい思いをするのは、地元のイベントぐらいかもしれないですね。
実際、地元の友達と会うのは年数回
地元の友達って、いますけどそんなに会いますか?
私も地元の友達いますけど、年に数回しか会いませんよね?
この前、令和になったので、なんか令和記念という無理やりな名目で集まって飲みましたけど、年末年始とかでしか会わないですよね?
結婚して家族が出来ればスケジュール合わなくなりますし。仕事の都合もあるし。
家買って他県に引っ越しちゃう人もいて会うのが難しくなったり。
仕事で知り合いは出来るし、環境が変われば自然とコミュニティも出来ますよね。
地元の友達ができるのは、小学校から高校あたりのはずです。
人生は長いです。
その時期って長い人生の中では少しの時間だと思います。
だから、私はそんなに気にすることもないかなと思います。
ただし、地方に住んでいる場合は事情が違うかもしれません。
(家の鍵を閉めなくていい感じの地域)
地方の場合、地域とのつながりが強いため、地元の友達とのつながりが生活をしていくうえで重要になってくるかもしれない。
でも、学校卒業して都会出ればいいんだよ!
地元の友達ができない事よりも他の観点で普通学校に入学させるべきか、専門のろう学校に入学させるべきかを考えるべきだと思います。
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